
みなさん、こんばんは!
このブログをご覧になられている方はチューバが大好きな方達や将来好きになるであろうサラブレッドな人たちだと思います。
チューバの歴史はまだまだ他の楽器に比べると浅く、楽器自体まだ発展途上と言えるでしょう。
目次
Meinl Weston B-Tuba 197 W. Hilgers Modell
マイネルウェストン B管チューバ ヴァルターヒルガースモデル
B管チューバ吹きにとって憧れの存在であり、ドイツの主要なオーケストラで演奏するチューバ奏者が愛用する定番とも言えるこの楽器。
北ドイツ放送響、ウィーンフィル、ジャーマンブラスで活躍し、ハンブルグ音大やワイマール音大室内楽・チューバ科教授を勤めたくさんの優秀な生徒を排出し、現在は指揮者としても活動しているWalter Hilgers ヴァルターヒルガース氏が監修したモデルです。

ヴァルターヒルガースについて
この楽器について調べて来られた方には説明する必要ないと思いますが、あまり知らない方のためにも書いていきます。
Walter Hilgers ヴァルターヒルガースホームページ
1959年ドイツ・シュトルベルク生まれのドイツ人チューバ奏者。
Walter HIlgers Homepage
ラインラント州立アーヘン音楽大学で勉強し、弱冠19才にしてデュッセルドルフ交響楽団に入団。その後ハンブルグフィルハーモニー国立管弦楽団・北ドイツ放送響(現在北ドイツエルプフィルハーモニー放送響)・ウィーン国立歌劇場/ウィーンフィルハーモニー管弦楽団のチューバ奏者を務める。1979年バイロイト音楽祭に出演し、ベルリンフィルをはじめ、数多くのオーケストラで客演。1979年から2007年までジャーマンブラスのメンバーとして活動し、演奏活動の傍、1989-1995年ハンブルグ音楽演劇大学教授を勤め、1995年から2020年ドイツ国立ワイマールリスト音楽大学室内楽・チューバ科教授。
チューバ奏者としての活動はほぼなく、現在は指揮者としてPaul Constantinescu“ Philharmonie Ploieşti(客演指揮者)、Sinfonieorchesters der Provinz Santa Fe(首席指揮者)活動中。
ヒルガースモデル スペックについて
マイネルウェストンホームページ 197/2
Meinl Weston B-Tuba 197/2

197/2はドイツ伝統のカイザーチューバで大きめの5/4サイズで、メタルシートからハンドメイドで作られています。
調性:B
ボア:21,50mm
ベル:42cm / 46cm
高さ:114cm
サイズ:5/4


Bohland und Fuchs ボーラント・ウント・フックス
ヒルガースモデルを語る上でかかせないのがこの名前。
1870年金管楽器の聖地・楽器製作の聖地となっているドイツ・マルクノイキルヒェン横のグラースリツ(当時ドイツ、現在はチェコ・クラスリツェ)に設立され、金管楽器・サックスなどを作製し当時500人以上の楽器製作会社。
第二次世界対戦後、1945年にアマティに吸収され、現在は存在しません。
その後、アマティ社がこのモデルのコピーとしてAmati B&FモデルやLignatone(リグナトーン)を作っていたりします。
ヒルガース氏がベルリンフィルに客演した際、楽器倉庫に眠っていたこの会社のカイザーチューバを吹き、気に入り買い取ったものを改造し、このボーラントウントフックス(以下B&F省略)を元に作られたのが今の197/2です。
オリジナルの楽器は元々46cmベルを持っていましたが、改造され42cmベルになりました。なので現在46cmベルを持つ197と42cmベルを持つ197が存在します。ほとんどの方が持っている197は42cmベルだと思います。
彼が2007年演奏活動を辞める際、現ベルリンフィルチューバ奏者アレキサンダー・フォン・プットカマー氏が購入し、現在この楽器はまたベルリンフィルに戻っています。
このB&F社のチューバは1945年までしか作られなかったため、現存するオリジナルのチューバが少ないため、ドイツ、ヨーロッパや世界で売りに出された際はすぐに買われてしまいます。
全てハンドメイドで作られており、これぞカイザーチューバという形・音で多くのファンも多く、べルリンでも大人気で有名奏者がこぞって持っています。
(私の師匠であるお二人、ベルリン国立歌劇場チューバ奏者Thomas Kellerやベルリンコーミッシェ歌劇場チューバ奏者Sebastian Wagemanも所有者です、というよりマニアです。笑)
そんな私もB&F社製チューバの持ち主です(笑)
正確に作られた年代はわからず、B&Fにとても詳しいマイスターに見てもらったところ1913-15年代に作られた可能性が高いとのことでした。


ボーラントウントフックスについて書きましたのでぜひご覧ください。
このモデルを愛用している有名チューバ奏者たち
数多くのB管チューバが発売されていますが、この197はその中でも最高峰、決定版と言えるB管チューバではないでしょうか!
その証拠に現在トップオーケストラと呼ばれるプロオーケストラ奏者が愛用しています。
全てはかけませんが、主なチューバ奏者を掲載していきたいと思います。
・Alexander von Puttkamer (ベルリンフィルハーモニー管弦楽団)
・Stefan Ambrosius (バイエルン国立歌劇場・ジャーマンブラス)
・Steffen Schmidt (バイエルン国立歌劇場)
・Stefan Tischler (バイエルン放送響)
・Sebastian Wagemann (ベルリン・コーミッシェ歌劇場)
・Stefan Heimann (前シュトゥットガルト歌劇場、シュトゥットガルト音大・マンハイム音大教授)
・Ross Knight (スイスロマンド管弦楽団)
・Siegfried Jung (マンハイム国立歌劇場)
などなど他にもここには書ききれないくらい使っている奏者がいます…ドイツには本当にたくさんの歌劇場・オーケストラがあるので、一度全てのチューバ奏者にどの楽器を使っているか聞いて見たいですね←笑
途方もないくらいの時間がかかりそうですが…
上に書いたようにみなさんが普段CDやDVDで見る・聴く主要なドイツのオケでこの楽器の音を聴くことができます。
この記事をみたあと、気になった方はぜひチューバの音に耳を澄まして見てください!
それでは、Tschüß!!
