みなさん、こんにちは!
いきなり質問ですが、みなさんは何人くらいチューバ奏者をご存知でしょうか?
日本のプロオーケストラ奏者だけでもかなりの数がいますが、世界で見ると山のようにいて素晴らしい奏者がたくさんいますね。
特に各都市・街に一つはあるといってもいいほどオーケストラがあるドイツ。
日本ツアーを行ったりしているオーケストラならまだしも、そういうのを行っていないオーケストラもたくさんあり、まだまだ日本では知られていない奏者がたくさんいます。
今回は、私の音大時代の師匠であり、仕事仲間であるベルリン・コーミッシェ歌劇場ソロチューバ奏者、2012年よりワーグナー音楽の総本山 バイロイト祝祭管弦楽団でも演奏しているセバスティアン・ヴァーゲマンについて書いていきたいと思います。
目次
Sebastian Wagemann セバスティアン・ヴァーゲマン
セバスティアン・ヴァーゲマン
ベルリン・コーミッシェ歌劇場ソロチューバ奏者、バイロイト祝祭管弦楽団メンバー
1980年生まれ。
ベルトホールト・ハース(WDRチューバ奏者)のもとチューバを学び、1999年からハンス・ゲルハー教授の元、ケルン音楽大学で勉強を始めた。
ケルン音大在学中には、副科専攻としてオルガンを学び、ブンデスユーゲントオーケストラ、ユンゲドイチェフィルハーモニーならびユンゲドイチェ・ブレヒブレーザーゾリステンのメンバーとしても活躍し、ズートヴェストファーレン・フィルハーモニー・ジーゲンのチューバ奏者となる。
その後2004年からフランツ・リスト・ワイマール音楽大学にて元ウィーンフィルハーモニー管弦楽団チューバ奏者であるヴァルター・ヒルガース教授の元、勉強を新たに始め、2008年に卒業試験で最高得点を獲得し卒業。在学中カールスルーエ国立歌劇場に合格。
これまでにウィーン国立歌劇場・ベルリンフィルハーモニー管弦楽団・バイエルン放送響管弦楽団・ハンブルグエルプフィルハーモニー放送交響楽団などさまざまな有名オーケストラに客演。
2009年よりベルリン・コーミッシェ歌劇場のソロチューバ奏者として現在に至る。
先生としてもベルリンにある2つの音楽大学「ベルリン・ハンスアイスラー音楽大学」と「ベルリン芸術大学」で教えている。
ベルリン・ハンスアイスラー音大時代の筆者の師匠
私は2014年4月から修士課程を修了する2016年9月まで彼の元で勉強しました。
とても教えることに熱心な先生でチューバを演奏するにあたっての基礎・技術のみならず、オーケストラでの演奏の仕方、どういうサウンド感を持って演奏すべきなのか、オーケストラの中でのチューバという楽器の意義などとても実践的な教えでした。
技術面のみならず、音楽家としてどのように音楽を作るかも彼からみっちり教えてもらいました。
バイロイト音楽祭のメンバーでもあるセバスティアンは、毎年生徒をバイロイト音楽祭のGPに招待してくれて私も2016年バイロイトまで行き、あのワーグナー演奏の聖地である場所でジークフリートを聴くことができたのもとても素晴らしい記憶のひとつです。
2楽章の頭のチューバソロは、オーケストラのオーディション課題になるので普段のレッスンでもみっちり教えてもらいましたが、実際先生が演奏しているのを聴くとさらに勉強になりました。
残念ながら日本ではまだ有名ではありませんが、とても素晴らしいチューバ奏者なのでこのブログをご覧になってる方にはぜひ知っておいてもらいたいです。
いつか日本で彼のマスタークラスなどを開催できたらなと個人的な夢として思っています(笑)
それでは、Tschüß!