みなさん、こんばんは!
今日は世界的有名ソプラノ歌手アンナ・ネトレプコとの演奏会があり、更新が遅れました…
昨日でこの「Takuyatubablog」閲覧回数3000回数を超えました。
いつもご覧になってくださる方々本当にありがとうございます。
少しでも有能な情報を提供し、チューバライフが豊かになることを願ってます…
さてさて、今回はイタリアオペラで使われる「チンバッソ」について書きます。
目次
チンバッソってなに…
Cimbasso「チンバッソ」をみなさん聴いたり、吹いたりしたことありますか?
普段はなかなか見ない楽器ですが、イタリアオペラにとってはチューバより重要な楽器です。
この楽器が初めて登場したのは、ベッリーニ作曲「ノルマ」とヴェルディのオペラです。
Cimbassoという表記ではなく、Trombone BassoやCorno in bassoという名前で書かれています。
イタリアオペラで、3本トロンボーンとトロンボーンバスと書かれていた場合、トロンボーンバスは、バストロンボーンではなくチンバッソをさしています。
見た目はトロンボーンにロータリーがついていて、音域はF管チューバと同等、チューバ奏者が吹くものです。楽器によれば、トロンボーン奏者が吹く場合もあります。
音は、トロンボーンよりで明るくはっきりとしています。
なぜチンバッソじゃないといけないの?
今日全曲ではなく、小品で演奏する際、楽譜出版社によってはイタリアオペラでもチューバと書かれている場合があります。
なぜイタリアではチンバッソが使われていたかというと、ワーグナーの存在が大きいのです。
ヴェルディなどが生きていた時代、ドイツではワーグナーによる巨大化した楽劇が流行っており、大編成でなおかつ、チューバもコントラバスチューバを多様していました。
イタリアでは、ヴェルディやプッチーニが活躍しており、特にヴェルディはワーグナーのよる大きな編成で大きなサウンドが好きではなかったらしく、反対のサウンドを求めてチンバッソを使ったと言われています。
なのでチンバッソに割り振られた音域もワーグナーみたいな低音域をたくさん使うものではなく、比較的中音域が多用されており、バストロンボーンの延長戦上という考えだったのだと思います。
チンバッソの音を聴いて見ましょう!
聴いていただいたらわかるようにチューバのような音ですが、トロンボーンよりということがわかると思います。
なかなか普段使う機会はないと思いますが、ぜひイタリアオペラをやる際は使ってみてください。
それでは、Tschüß!