みなさん、こんにちは!
30度を超える夏日が過ぎ、木々が紅葉し栗が歩道に落ちてくる今日この頃、秋の気配から少しずつ冬の気配が近づいてきています。
来月2020年11月8日ベルリンにある空港の一つ「テーゲル空港」が、9年の歳月をかけ10月30日開港を迎えるベルリン・ブランデンブルグ国際空港の影響で72年の歴史に幕を閉じます。
今回は、閉港を迎えようとするテーゲル空港について書いていきます。
目次
小さくて便利「ベルリン・テーゲル空港」
ドイツの首都であるベルリンの北部に位置するベルリン・テーゲル空港、1948年に開港され、国際空港としてはとても小さい空港で、筆者も2012年ドイツに移った際も初めてドイツの地を踏んだのは、このベルリンテーゲル空港でした。
第二次世界大戦終結後の1948年6月当時ソビエト連邦政府が西ベルリンに向かう全ての交通網を封鎖した「ベルリン封鎖」の際、200万人分の援助物資を空輸するため2008年に廃港されたテンペルホーフ空港が使用されましたが、この空港だけでは容量が足りず、急遽49日間という短い期間で、離陸と着陸が一辺でできるように当時ヨーロッパ最長2400mの滑走路が作られ、2年間で約27万回もの物資空輸が行われた空港です。
滑走路延長が出来なかったテンペルホーフ空港に代わり、ベルリンの玄関口としてメインに使われるようになりました。
円状になっているため、迷子になってもくるくる回っていれば自分の空港会社につくという小さいならではの便利性があったのですが、小さいがゆえの問題も…
到着して荷物を取り忘れて外に出てしまうことも?!
一周10分もかからずに回れてしまうテーゲル空港で、よくありがちなことは「荷物取り忘れ事案」
この空港を利用したことある人なら、まず起きないのですが、初めてこの空港を利用し、他の大きな空港に慣れてしまっている旅行者によく起こります。
なぜなら、飛行機から降りてすぐに荷物受け取り場があるのですが、そこを出るともう外、ベルリン、普通の空港なら荷物受け取りしたあと、少し歩かなければ外に出れないのが普通なので勘違いしてしまうことがよくあるのです。
(筆者はしませんでしたが、空港に見送りなどをした際に見かけました)
2011年に完成予定だった新国際空港…
2011年に完成予定だった新ベルリン・ブランブルグ空港、この空港が完成したらこのテーゲル空港が閉鎖される予定だったのですが、防火施設などの不備など様々な欠陥が毎回見つかり、その度に開港が延長されてきました。
冗談で「ブランデンブルグ空港あと20年以上かかるんじゃないとか、一生使えずに終わるんじゃないとか」言われてました(笑)
街中に位置し、ベルリン中央駅からもいきやすく、交通機関でもベルリンABチケットでいけるのでとても便利で市民からも愛されていて、国民投票も行われ56パーセントもの人が閉港反対に投票したのですが、この国民投票は法的拘束力を持たないため、市民の要望も虚しく閉港が決定されてしまいました。
テーゲル空港跡地には街ができる!?
テンペルホーフ空港跡地は現在公園になっており、市民の憩いの場となっているのですが、テーゲル空港跡地はその広大な土地に少なくても5000棟以上のアパートを建設する予定で、そのほかにも研究施設や中小企業用の建物も建設予定なのでたくさんの雇用を生み出されることに期待されています。
新しい街計画も完成まではかなりの時間がかかるとは思いますが、問題なく進んで欲しいと願ってます。
それでは、Tschüß!