みなさん、こんばんは!
今日は2月14日ヴァレンタインデイの日でしたね、日本ではとあるチョコレート会社が始めた戦略(笑)により、チョコレートをあげる文化が根付いてますが、ヨーロッパでは男性が女性に花をプレゼントする日であります。
チューバ演奏してる人なら、プレゼントにチューバだったら…なんて冗談でも思ったことありませんか?(笑)
今回は先日マイネルウェストン社のB 管チューバについて書きましたが、F管で最近ヨーロッパを中心に人気が出つつある4260(4250) Traditionについて書きたいと思います!
ヒルガースモデルの記事をまだ見てない方はぜひご覧ください。
目次
マイネルウェストンF管4260(4250)トラディションモデル
2019年バイエルン放送交響楽団チューバ奏者シュテファン・ティシュラー氏が監修したマイネルウェストンFチューバ4260(4250)トラディションが発売となりました。
前から気になっていたこのモデル、昨年ベルリンで開催されたブッフェクランポン社主催のチューバ展覧会で展示されていて吹かせてもらうことが出来ましたのでその時の画像などを掲載します。
ベルリンの音大学生や私の師匠達やベルリンのオーケストラ奏者が勢揃いしていました!笑
スペックについて
新しく開発された4260トラディションモデル(4250が5ロータリー、4260が6ロータリーモデル)は、エレガントなオーケストラ楽器です。
マイネルウェストンホームページより…
とても軽量で板金からハンドメイドで作られた精巧な管体は、非常に響きの良い低音域ととても輝かしい高音域、非常に軽やかな反応な中高音域を鳴らせることができ、また今までのモデルと大きな違いは、演奏者が速くて難しいパッセージを明瞭な明確な音で表現することが可能にしたことにあります。
・調性:F
・ボアサイズ:19,5mmから21,5mm(4〜6ヴァルブ)
・ベル:真鍮製38cm
・ロータリー:5もしくは6ロータリー
・サイズ:6/4
・高さ:912cm
・重さ:7,88kg
・4260-1:ラッカー仕上げ
・4260-2:シルバー仕上げ
4460シュテファンハイマンモデルで大成功をおさめた管の作りを受け継いでおり、そのモデルをさらに進化させたモデルで、監修はバイエルン放送響のStefan Tischlerさん。
写真で5番管に見えるのは1番管で、123456というヴァルブの順番になっています。
なので先ほど掲載した写真のように見た目ではほとんど見分けがつきません…ベルサイズや微妙に管体の作り方も違うのでよーく観察することが大切かもしれません。
ホームページにも書かれていたようにまず吹き心地の軽さに驚きました。
思ったようになってくれる、奏者の思い描いた音が出せる、まさしく歌うように吹けるモデルです。
ベルサイズが38cmと現代のF管では小さい作りになっており、その分音がタイトになるのかなと思いましたが、全くそんなことはなく、B管など大きい楽器のような深く柔らかい音で軽やかに全音域が吹くことが出来ました。
低音域もスムーズにはっきり鳴らすことが出来るのでオーケストラのみならず、ソロでも大活躍しそうな楽器です。
残念ながら、日本版のマイネルウェストンのホームページにはまだ掲載されていなく、ヨーロッパ限定となっています。なので日本に代理店がないので購入することは今はまだ不可能かもしれません。(ドイツやヨーロッパの楽器を扱っている代理店を通して個人で買うことは可能です。)
2021年4月日本でも正式発売が発表されました!
【新製品のお知らせ】FチューバMW4250/4260 トラディション
このモデルを愛用している奏者
このモデルを監修したStefan Tischlerさんはもちろん、最近ではウィーンフィルのチューバ奏者お二人(Paul HalwaxさんとChristoph Giglerさん)もこのモデルに替えました。
ウィーンフィルは昨年日本ツアーを行い、このお二人が4260を持ってきていたので生で聴いた方もおられるのではないでしょうか!
他にはチューリッヒ歌劇場でチューバ奏者を務めるFlorian HatzelmannさんもTraditionモデルを愛用しています。
ウィーンフィル演奏会聴くことが出来なかった方々、この動画で音を聴くことが出来ます!
バイエルン放送響のTischlerさんインタビューで、ドイツ語ですがこの楽器について語っています。
どんな音か生で聴いてみたい???!!!
2021年4月日本で正式発売なのでまだ本数は入ってこないと思いますが、金属シートから作るハンドメイドチューバ、日本に入ってきましたらぜひ試奏してみてください。
それでは、Tschüß!!