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金管楽器掃除が楽になる魔法のアイテム! J.マインルシュミット社【Hydro Jet】

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みなさん、こんにちは!


金管楽器を演奏していていつも困るのが、どんなに歯を磨いて汚れなどを気にしていても埃やオイルの相性など時間が経つと管内に汚れが溜まっていき、気づけば抜き差し管に汚れが目立つようになります。


気温が高い時期ならまだしも冬など寒い時はどうしても放置しがちになり、本当は月1にでも掃除したいのにできない日々。


そうして月日が経って重い腰をあげて掃除した時、出るわ出るわの汚れたちに驚愕した経験はたくさんの方がお持ちではないでしょうか。


特にチューバは楽器自体も大きいですし、水を飲み込んだ楽器の重さは毎回落としてしまわないかと心配なるほど命懸けで、これも楽器掃除をする頻度を下げている原因ではないかと勝手に思ってます(笑)


今回は、そんな金管楽器掃除の悩みを解消してくれる便利グッズであるドイツ・マインルシュミット社が販売している「ハイドロ・ジェット」について書いていきます。



目次

J. Meinlschmidt社 Hydro Jet M1



青いホースが特徴的なハイドロジェット



ドイツで金管楽器の部品を製造販売しているメーカーで最近ではアメリカ・ヘットマン社を引き継ぎ自社製オイルも販売している会社です。


シュミット社が金管楽器のお掃除グッズを販売しており、多くのマイスターたちにも愛用されているらしく、友人のススメもあり購入しました。


使用しているオイルの相性なのか体質的な問題なのか汚れが溜まりやすく、楽器掃除をすることに悩んでいたのですが、これを使ってみると今までなぜこんなのがなかったのか!と思ってしまうくらい便利なアイテムです。





シャワーホースに取り付け可能!


丁寧な使用説明が書かれています。ドイツ語だけですが、写真もわかりやすいので日本の方も安心。




今まで楽器掃除をする時は、掃除専用の先に汚れを取るパーツが付いた長い道具を使って管内に管を入れて、そのあと水で流すやり方が主流ですが、このハイドロジェットはシャワーホースに直接装着することができます。


ホースの先は小さな穴が空いていてその穴から水が出る仕組みになっており、その水圧で管内の汚れを落とせるようになっています。


プラスチック製のホースですが、柔軟性もありマウスパイプから主管までスムーズに水通しをすることが可能です。



使用する前は水通すだけで本当に汚れが落ちるのかと思っていましたが、水圧が意外と高いのでバルブ内部の汚れもしっかりと落としてくれます。


かなりの水圧ですので気をつけないと水も広範囲に飛び散り、しかも体に当たると痛いので掃除する際はお気をつけください。



定期的に楽器にオイルを刺している人ならハイドロジェットを通すだけで掃除が完了すると思いますので、頻繁に掃除することができるようになるのが魅力的なのではないでしょうか。


特にロータリー分解を出来ない方は奥の方の汚れを取るのは難しいので重宝すること間違い無しです。



ただ、長い間放置された頑固な汚れは落とし切れるかわからないので、ぬるま湯に楽器を漬けて柔らかくしてから使用やヤマハのフレキシブルクリーナーを使用しての掃除をおすすめします。(そんな頑固な汚れはなかなか取れないので潔く楽器屋さんでプロのリペアマンにお願いするのが楽で安全な方法です)



この製品は、チューバなど中低音楽器用の長さが2,5メートルのM1モデルとトランペットなど高音楽器用の長さが1,5メートルのS1モデルの2種類が販売されています。



価格は22,90ユーロ(日本円で約3000円)



2021年9月現在日本で取り扱っているお店が無く、ドイツの音楽ショップ・トーマンにて取り寄せが可能です。

トーマンでの買い方などを書いた記事がありますのでこちらも参考にしてみてください。



とても便利なグッズですのでぜひ読者のみなさんも購入してみてください。
日本までの郵送料を節約するために周りの友人と協力して複数個購入すれば安くすむようになります!


今回は金管楽器掃除を楽にしてくれるJ.マインルシュミット社のハイドロ・ジェットの紹介でした。


それでは、Tschüß!!


-Tuba
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チューバ奏者 岸本拓也


          岸本拓也 / Takuya Kishimoto

ドイツの首都ベルリン在住。
日本の音大を卒業後、ドイツの音大で研鑽を積み、現在ジャーマンフィルムオーケストラ・バーベルスベルク首席テューバ奏者。

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