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フリーランス音楽家(演奏家)の稼ぎ方を徹底解説!!

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みなさん、こんばんは!


将来プロの音楽家になりたい!音楽で稼ぎたい!と思っている学生の方々、毎日プライベートを犠牲にして(笑)練習に励んでいると思います。


プロの音楽家と言っても様々なタイプがあり、プロオーケストラ・吹奏楽団にオーディションで合格し団員となり月給をもらう、コンクールなどで有名になり事務所に所属しつつ世界中・日本中様々な場所で演奏して稼ぐ、レッスンの先生として音楽教室や大学などで教鞭を持つ、そして一番多いのがフリーランサーとして活動することです。


学生中練習に明け暮れて卒業していきなり社会に放り込まれてフリーランサーとして働かないと行けなくなった時どうしますか?


プロの音楽家として働くのはすごい夢のあることで、今流行になりつつある言葉「好きなことで稼ぐ」にものすごく近いことですが、どんなことをして生活していくかをイメージして実際に行動していくことが音楽人生をより豊かにするので今回はフリーランサー(演奏家)がどのようなことで稼いでいるのかいくつか例に出して紹介していきます。



目次

フリーランスってなに?


フリーランスといっても実際会社に務めるのと何が違うのでしょうか?


会社員などの場合、例えばオーケストラ・吹奏楽団のオーディションに合格し、試用期間を無事突破して団員となると会社から税金・保険などが差し引かれた給料がもらえ、定期的な安定した収入が魅力的です。



一方フリーランスというのは、どこの会社にも所属せず、依頼を受け毎回契約を交わしてお金をもらう業態で、保険や税金などは自ら計算などをしなえればいけません。仕事量によって稼ぎが変わってくるので毎月の変動が大きいです。
自分で全ての仕事を選択し請け負うので自由に働けるというメリットもあります。


特に2020年新型コロナウイルスの影響で自粛が要請され音楽業界も多大な被害を被っていますが、フリーランス音楽家も収入源が断たれるという窮地に多くの方が陥ってしまい、国からの援助を受けたり副業などをしたりしないといけない状況になってしまい、大変な年となっています。

それでは、フリーランスとして働いていくにはどのようなことをしていけば良いのか例をあげていきます。



①オーケストラ・吹奏楽・室内楽などの客演依頼(エキストラ)


フリーランスとして働いているほとんどの方が収入源の多くが客演依頼が多いのではないでしょうか。


オーケストラ・吹奏楽団・室内楽の客演依頼とは…



・団員が病欠・その他様々な理由により公演に乗ることができず、代わりに演奏する。

→病欠の場合前日に連絡が来たり、下手したら当日に連絡がきたりします。


・大きな編成のプログラムの場合、団員だけでは人数が足りない時客演を呼ぶ。

→オペラの演目を演奏する場合、舞台音楽にエキストラ呼ぶなど


プロ・オーケストラ、吹奏楽団など会社という母体がある場合は、会社ごとに決まったギャラが設定されており、リハーサル・本番の回数などにより変動します。
(事務所からでなく、団員個人がエキストラを雇う時は言い値の時もあります)


依頼演奏を受けた場合、フリーランス自ら交通費の有無、宿泊費の有無などギャラの交渉しなければいけません。




②音楽教室・学校でのレッスンや個人レッスン


こちらも先ほど依頼演奏と同様、フリーランスとしての収入で大きな割合になっている音楽教室、音楽高校・大学などでレッスン、個人レッスン(マスタークラスなど含む)。


管楽器の方なら、吹奏楽部への楽器レッスンや合奏指導をメインにやられている方も多いかもしれません。


個人で教室を立ちあげ宣伝し生徒を集めたり、すでにある音楽教室に応募し先生として働いたり、音楽大学などの教育機関で教授・非常勤講師などとしてレッスンをしたりと「レッスン」と言っても様々な形があります。



③本・教則本などの出版、CD・DVD・オンラインでの販売



全ての人が本や教則本の出版は難しいかもしれませんが、ネット社会になってCDやDVDのみならず、iTunesなどのネット媒体での配信販売、そして新型コロナで休業をよぎなくされた音楽家の方がYouTubeなどのSNSで演奏動画を配信したり、チケット制のオンラインコンサートなどで収入を得ている人も増えてきました。

オンライン配信をするにあたっては初期費用がかかったり、編集など時間がかかりますが、成功すれば有名になることも可能で、オンライン上ですので投げ銭制度など実際に会場に行かなくても応援したい演奏家の演奏を聴けて支援できますね。




④演奏会などスポンサーを募る


自主演奏会(例えばソロリサイタルや仲間との演奏会など)を開催にあたり、会場代や人件費など運営をするための経費が色々とかかります。
チケットが売れて黒字になれば良いのですが、そうもいかないのが難しいところ、そんな時に企業やお世話になっている会社などにスポンサーになってもらい、広告を載せる代わりに支援してもらうのも手の一つです。

昔の音楽業界(特にヨーロッパ)は、国との繋がりが強く、多くの国王が有名作曲家にパトロンとして支援していました。



⑤ソリストとしての活動



これは①依頼演奏に近い形ですが、ソリストとして演奏会でコンチェルトを演奏したりするのも音楽家の収入の一つです。

コンクールなどで優勝したりするとそれをきっかけに色々な演奏会のソリストで呼ばれることもありますね。(ソリストとして世界中を飛び回っている方々は音楽事務所に所属している方がほとんどだとは思いますが…。)


自分は将来どこへ目指すのか…


ここにあげた以外にも収入源はあると思いますが、大まかなフリーランサーとしての稼ぎ方を紹介しました。

大切なのは、自分が将来どのような活動をしたいかと夢に描くということです。

それでは、Tschüß!!

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チューバ奏者 岸本拓也


          岸本拓也 / Takuya Kishimoto

ドイツの首都ベルリン在住。
日本の音大を卒業後、ドイツの音大で研鑽を積み、現在ジャーマンフィルムオーケストラ・バーベルスベルク首席テューバ奏者。

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