みなさん、こんばんは!
日曜日どのように過ごされたでしょうか?
新型肺炎の影響で催し物や演奏会など多くのイベントが中止または延期になっているので、急遽休みな日曜日になった方もおられるのではないでしょうか。
さてさて、今回で第3弾目となる「チューバにはどんなメーカーがあるの?」を書いていきたいと思います。
まだまだチューバのことをよく知らない方々向けではありますが、初心者の方々のみならず、チューバのことをよく知っておられる方にも有益であれば幸いです…
まだパート1・2をみてない方はこちらからぜひご覧ください。
目次
Cerveny (チェルベニー) チェコ
1842年にバツラフ・F・チェルベニーによって設立されたチェコのメーカーで、1846年に現在のようなロータリーヴァルブシステムを考案した会社でもあります。
V.F.Cerveny ホームページ
トランペットからチューバまで様々な金管楽器を製作しており、約100人ほどいる職人によって高クオリティーでなおかつ安価な値段で販売されています。
チューバは、4/4のサイズから6/4のカイザーチューバ、チンバッソ、ヘリコンなども作っており、安くでカイザーチューバが欲しい人にはとてもおすすめです。
現在ではハンドメイドで作られてはいないのですが、昔のチェルベニーは全てハンドメイドで作られており、ボーランドウントフックス(チェルベニー設立の8年後に会社設立)の形に似ていて、古いチェルベニーを探している人もドイツではたくさんいます。例えば、イェーナフィルのチューバ奏者は、古いチェルベニーを改造して使っています。
チェルベニーのF管(クイントバルブがついたモデル)は、ヒルガースが昔愛用していたモデルで初期のジャーマンブラスなどで音を聴くことができます。
マイネルウェストンヒルガースモデルF管は、これを元に作られています。
2020年アマティ並びチェルベニー社は破産申請をし、親会社であるイギリス資本会社の判断次第であります。
Amati Kraslice (アマティ・クラースリス) チェコ
1945年にチェルベニーと同じ場所で設立されたチェコのこれまた老舗メーカー。
金管のみを製造しているチェルベニーとは異なり、クラリネット・サックスなどの木管楽器から金管楽器全般を製造している大きな会社です。
チューバを吹いているならこのメーカーを必ず知っておいたほうがいいです。
なぜなら先日書いたマイネルウェストン197ヒルガースモデルのオリジナルは、B&Fと書きましたが、なにを隠そう第二次世界大戦後、このB&Fはアマティに合併したのです。
B&Fの会社が無くなってから、20年間ほどアマティからAmati B&F モデルが出ていました。こちらは比較的まだ新しいので、よくチューバ市場に出回っています。
アマティのチューバをみたことがある人で、B&Fに似ている!!と思った方は大正解です(笑)
St. Petersburg (サンクト・ペテルスブルク) ロシア
ロシアやウクライナなど東欧オーケストラのチューバ奏者が愛用しているロシアのチューバ製造会社。
日本でも流通されるようになってから、値段の安さと値段のわりにすごく響きが良くて中高生や愛好家の方に愛されている楽器です。
ロシアの音大生やプロオーケストラ奏者にも愛用されていてザ・ロシアンサウンドを醸し出しています。
ハンドメイドで作られているみたいで、個体によっては作りが雑なのもありますが、あたり楽器はとても良い楽器です。
私も2013年にフランクフルトのムジークメッセで全モデルを吹かせてもらい、そのコスパの高さに驚きました!
東欧系でまとめたのでまだまだ続きます…笑
今回もう少し書こうかと思ったのですが、東欧系のメーカーが揃ったのでキリがいいと思い、ここまでにしました…笑
まだまだこのシリーズは続きそうなので、ぜひ楽しみに待っていてください!
それでは、Tschüß!!