みなさん、こんばんは!!
さてさて、チューバにはどんなメーカーがあるの?パート4に入りました。
パート 1〜3までみていただいた方、どれだけのメーカーをご存じでしたか?
まだご覧になられていない方はこちらからぜひご覧ください。
目次
King (キング) アメリカ
トロンボーン奏者でこのメーカーを知らない人はいないのではないかと思われる、100年以上の歴史を誇るアメリカはクリーブランドで設立された会社です。
創業者ヘンダーソン・ホワイトさんによって立ち上げられ、初めはリペアショップとして運営し、彼の友人でライシム歌劇場首席トロンボーン奏者トーマスキングさんと共に新しいトロンボーンの設計を始め、素晴らしい楽器の開発に成功し、友人に敬愛をこめ、「キング」トロンボーンと名付け、会社名にもしました。他にも世界で初めてスターリングシルバー製の楽器を製作したりなど、28もの楽器を新しく生み出しました。
チューバでは、特にスーザフォンが有名だと思います。
キングチューバを愛用しているアメリカ人なども多く、金管5重奏シナジーブラスクインテットのチューバ奏者もキング製チューバを愛用しています。
C.G.Conn (コーン) アメリカ
コーンもアメリカを代表する金管楽器製造会社です。
インディアナ州でコルネットを演奏していたチャールズ・ジェラルド・コーンさんによって1875年アメリカ国内で初めてコルネットを製作したのが始まりです。
マーチ王と呼ばれるフィリップ・スーザ、ハーバードクラークなど数多くの音楽家が彼の楽器を賞賛し、アメリカ随一のメーカーとなり、リヒャルト・シュトラウスのドンファンで用いられるテナーチューバの開発などアメリカのみならず、ヨーロッパでも有名となりました。
こちらのメーカーもトロンボーンが世界的に有名で、昔のエルクハートコーンを使用している人もドイツでも多数います。
Adams (アダムス) オランダ
オランダに本社をおくパーカッションで特に有名なアダムス社。
オーケストラや吹奏楽をやっている人からするとパーカッションで有名なあのアダムスがチューバを作っているの?と驚かれると思います。
これには、いろいろあり、先日紹介しましたチューバ界ロールスロイスであるヒルスブルナーが経営困難に陥った時にヒルスブルナー社の設計図や工具類をこのアダムス社が買い取ったのです。
このあと、アダムス社からヒルスブルナーと瓜二つ(設計図やらが一緒なので当たり前ですが)のアダムスチューバが誕生しました。
ヒルスブルナーは、ほんとうに少数ながらその後もヒルスブルナーとして製作はしています。
2012年オーストリア・リンツで開催されたITECにてアダムス社の試作品類を吹いたのですが、当時はまだ技術力がまだなく、楽器としてはあまりよくありませんでした。その後改良をかさね、プロ奏者たちとコンタクトを取り、今ではコンセルトヘボウ管弦楽団のチューバ奏者や世界中で愛用されています。
金属板の材質、仕上げなど全てオーダーメイドで作ることが可能で世界に一つだけの楽器を作ることも可能なのです。
Eastmann (イーストマン) アメリカ/中国
ようやくこいつは、イーストマンを紹介したかと思われた方すみません(笑)
ここ最近アメリカ、日本を中心に爆発的な人気を誇るアメリカ資本の中国産チューバ。人気に火をつけたのは、シンシナティ響チューバ奏者のクリス・オルカをはじめ、数多くのプロ奏者が買い替えしているヤマハヨークチューバをコピーしたイーストマンヨーク。
中国製に多い作りの甘い製造とは異なり、ちゃんとしたマイスターが監修し、金具をしようしながら、ハンドメイドヤマハヨークに迫るクオリティで、圧倒的な安価な値段なのです。
4/4にも力を入れており、今後日本のチューバ市場を変えていく存在なメーカーだと思います。
Wessex (ウェセックス) イギリス/中国
こちらも最近人気が出ているイギリス資本の中国製楽器であるWessex。
このメーカーは毎年新しい楽器を開発しており、特にミニチューバはF管のみならず、C管B管のミニチューバも発売しています。
ヨークチューバや最近ではカイザーチューバも作っている製作において積極的に開発しているメーカーです。
ほぼ現存するチューバのコピーが多いですが、その種類が多く、値段も比較的安いです。
Jupiter (ジュピター) 台湾
1930年に設立したK.H.S社が1979年より作っている管楽器ブランド「ジュピター」。
金管楽器のみならず、木管楽器も製造している台湾のメーカーです。
台湾製ですが、故サム・ピラフィアンやパトリックシェルダンが愛用していることで有名なジュピターチューバです。
こちらのメーカーも中国製同様安価な値段のため初心者の方で使っている人も多いと思います。
これにて本編終了、次は番外編!!!
パート4までお送りしましたチューバメーカー紹介シリーズ。
どうでしたでしょうか?
どれだけのメーカーをご存知でしたか?
比較的新しく誕生したチューバですが、数多くの会社があったと思います。
まだまだ発達途中で今後さらに進化していくと私は思っています。
番外編も書こうと思っていますのでこうご期待!!!笑
それでは、Tschüß!!!