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ヨーロッパで大人気「フランツ・ヴィントハーガー社」【マウスピース沼】

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 みなさん、こんにちは!


楽器をやっていると「沼」に陥ることが多々ありますよね、楽器以外でもレンズ沼とか各ジャンルさまざまな沼があります…笑


そんな中でも金管奏者がよくハマるのがマウスピース沼。


たくさんのマウスピースが世界中にあり、たくさんのプロ奏者がシグネチャーモデルを出しているので自分に最適な一本を探すのは本当に苦労します。


しかも旋盤機の刃の具合によって全く同じマウスピース、サイズでも完璧に一緒というものは存在しないので(目には見えない差)同じマウスピースを何本も試奏して選ぶ方もおられるくらいです。


今回は、そんなマウスピース沼にはまっている人に向けてさらに深く入り込んでいただくために、昔アメブロの方で紹介したヨーロッパで大人気、特にドイツのチューバ業界で有名奏者が愛用しているオーストリアのメーカー「WHF フランツ・ヴィントハーガー」について書いていきます。



フランツ・ヴィントハーガー社マウスピース

2018年ベルリンにてヴィントハーガー氏が来た時の写真。



音楽の都オーストリア・ウィーンで元ウィーンフォルクオーパートロンボーン奏者のフランツ・ヴィントハーガー氏が金管楽器全般のマウスピースを制作しています。


「リム・ボディ・シャフト」の3つで構成されているスタンダードシステム「リム、ボディ」の2つで構成されるデュオシステムがあり、数えきれないほどの形・素材・メッキから自分の好みのものを購入することができます。


スタンダードシステム。真鍮素材、シルバーメッキ。チタンや金メッキなど様々な選択肢があるのが嬉しい。



チューバのマウスピース・ボディだけでこれだけの量。この時はトランペットからチューバまで全ての在庫のマウスピースを彼が持参していてとてつもない量でした。 
ちなみにここにあるものは全て大きさが違います!ボディが薄めのライトタイプもあります。



こちらはリム。チタンや真鍮など数種類の素材がり、ここに写ってるのも同じものはなく、リムだけでこんだけの量があります。


有名ドイツのオーケストラ・テューバ奏者が愛用しています。

バイエルン放送響のシュテファン・ティシュラー氏



シュトゥットガルト国立歌劇場チューバ奏者トーマス・ブルンマイヤー氏



ムノツィルブラス・チューバ奏者ヴィルフリート・ブラントシュテッター氏。彼のシグネチャーモデルもあります。



組み合わせは無限大でありすぎて悩むかもしれませんが、筆者が購入した時は製作者本人も来ており、1時間みっちりと一緒に選んでくれました。


本人もプロ奏者であるのでこちらのこんな音がいい、吹き心地がいいというすごく曖昧な要望にもすぐに対応してくださり、大量のマウスピースからその要望に合うものを選んで持ってきてくださいました。


もちろん、始めに現在使っているマウスピースの大きさとかは伝えます。
さすがに全くゼロの状態だと1日じゃ足りなさそうです(笑)


今あげた写真たちはテューバ用のケースで、他にもトランペット・トロンボーン・ホルンやコルネット用のマウスピースが並んでいます。


おそらく全てのマウスピースをお金計算すると….4桁万円(笑)



選定中にパシャリ。チタン製も試してみましたが、筆者には合わず…



ホームページには情報が古いですが、どんなタイプのマウスピースがあるのかなど説明ページがあります。



リムの形も絶妙な手書きで説明してくださってます。



2018年時点では彼のホームページのみで購入かのうだったのが人気が出てきたおかげなのかドイツのFMBという管楽器ショップでオンライン注文することができるようになっています。


お値段は、テューバ用スタンダードシステム(真鍮・銀メッキ)で約220ユーロ。



素材によって値段は変わります。


FMBのホームページにも各マウスピースにサイズの説明などは書かれていますのでぜひチェックしてみてください。

たくさんあるので迷うかもしれませんが、たくさんあるからこそ自分オリジナルのマウスピースを見つけることができます!


それでは、Tschüß!!

-Tuba
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          岸本拓也 / Takuya Kishimoto

ドイツの首都ベルリン在住。
日本の音大を卒業後、ドイツの音大で研鑽を積み、現在ジャーマンフィルムオーケストラ・バーベルスベルク首席テューバ奏者。

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