みなさん、こんばんは!
気づけば週末ですね、日本では花粉が飛び始めて花粉症の方には大変な季節がきましたね…
さてさて、今回はチューバのストレートミュートについて書きたいと思います。
近現代音楽で頻繁に使われるミュート。
弱音器(ミュートがないとどうしても響きすぎてしまうので、ミュートをつけて音量を減らす)としてのミュートや音の変化としてのミュートの使い方など作曲者によって意図は様々です。
ミュートどんなものを買えばいいか悩んでる方に向けて、私が普段使っているミュートを紹介したいと思います!!!!
目次
ユルゲン・フォークトブラス
Jürgen Voigtという名前を聞いたことがありますか?
ホルンを吹いている方は、知らない人はいないと思います。
B&SやホルンのHanns Hoyerなどが拠点としてるドイツ・ザクセン州に位置する楽器製造の聖地と呼ばれるMarkneukirchen(マルクノイキルヒェン)で工房がある金管楽器の製造・修理・販売などを行なっている会社です。
この会社は、金管楽器を主に製造のみならず、ロータリー・ピストンの部品(ネジ・バネ・ロータリー本体など)など部品類も製造しています。
現代の楽器も作っているのですが、ナチュラルトランペットやサックバットなど昔の楽器やポストホルンも製造している珍しい会社でもあります。
本当にいろいろな金管楽器を作っています。
ドイツ語・英語・スペイン語しかありませんが、興味ある方はご覧になってみてくだい。
こちらは、製造している部品類のページ。
チューバミュート
ミュートを製造・販売してる会社はたくさんあります。
有名なところでは、
Humes & Bergのニューストーンライン、ミュートを製作している本人もチューバを吹いていて最近人気が出ているSchlipf Mutes、イギリスで製作されている金管バンドで使っていない人はいないデニスウィック
この3つのミュートを使っている人がほとんではないでしょうか!!
特にアルミ製のストレートミュートを使ってる方は、ニューストーンラインがほとんどだと思います。(私もC管用のニューストーンラインを持っています)
他にもカップミュートや木製ミュートなどたくさんの種類が存在します。
フォークトブラス・チューバミュート
この青い色が特徴のフォークトブラスミュート。
私は、F管用とB管用の二つを持っています。
オーケストラや歌劇場に所属していれば、楽団のミュートを使えるのですが、私はフリーランス奏者。
いつもお世話になっているフィルムオーケストラには楽団専用のミュートが無いので、自分で持っていかなければなりません。映画音楽にはミュートが多用されるのでそのために両方のミュートを買いました。(例えば、スターウォーズやハリーポッターなど…)
高い買い物でしたが、もう元は取れたと思います..笑
なぜこのミュートを購入したかというと..
まずは持ち運びが便利だから!笑
別売りですが、この会社のミュートには専用のミュートケースが売っており、しかもこのケースの蓋にマグネットが仕込まれており、このようにミュートスタンドにすることができます。
短い小節でミュートの出し入れをしないといけない時、いちいち床に丁寧に置いていると間に合わないことが多いのでこういうスタンドはとても助かります。
これが最大の理由なのですが、音質がいいのと音程も取りやすいということです。
ニューストーンライン・デニスウィック・シュリップフのミュートを全て使ったことがあるのですが、重かったり、持ち運びにくかったり、音はいいけど音程が悪かったり、吹きにくかったりと全てを解決してくれるミュートに出会えませんでした。
たまたまベルリンでのクラスメイトがこのミュートを持っていて試したとところ、ミュートの概念が変わりました。
アルミニウム製のような音は出ませんが、吹きごごちもよく、音程も取りやすい、音色はユーフォニアムみたいな音で響きがいい感じに抑えられ、トロンボーンともすごく音がマッチします!!
持ち運びもしやすい・吹きやすいといいとこづくしのミュートです!笑
ただ、ミュートの上部分にしか取っ手がないので、B管などベルが長いモデルだと届きません…
楽器を少し下ろさないと取れないのが唯一の弱点。
F管はちゃんと届きますし、ベルの長さが長く無いもの、C管ヨークとかだと普通に届くと思います。
日本で買うにはどうすればよいか…
このブログをみてフォークトブラスのミュートを試したくなった方、東京のDACさんが取り扱いをしていますので、ぜひ訪れて試奏または購入してみてください。
もちろん、フォークトブラスのホームページからも直接購入できます。
あとは、私も御用達のドイツの大型ミュージックショップ「トーマン」でも買えます。
ミュートを使う機会はあまり無いかもしれませんが、コレクションの一つとして購入(笑)してみてもいいかもしれません、お家のオブジェクトとして…。
おすすめのミュートです。
それでは、Tschüß!!