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動画配信を始めてみよう!支援事業対象の10万円以下の機材たち【フリーランス音楽家必見】

投稿日:25/11/2020 更新日:




みなさん、こんにちは。


寒くなってきてコロナの新規感染者数が日に日に増加の一方で日本も制限が厳しくなりそうな今日このごろ、演奏会などももしかしたらまた停止要請がくるかもしれませんね…。


このコロナ禍において世界中の音楽家がネット上オンラインでのレッスン、演奏会を余儀なくされ対応に追われる2020年、コロナによって影響を受けたフリーランス音楽家の演奏活動を援助すべく、文化庁が予算を確保し、7月から応募が始まった 「文化芸術活動の継続支援事業」にて芸術分野で活動するフリーランスなどの個人事業者や会社などに必要な経費を補助する取り組みがあります。


もうすでに応募されて補助を受けている方もたくさんおられるかと思いますが、11月25日より第4次募集が開始され、申請が複雑でまだ申請されていない方は、大変だとは思いますがこの機会にぜひ申請をオススメします。




目次

なぜ申請した方がいいのか



この支援事業について賛否両論あるのは事実です、なぜかというとコロナ禍で演奏活動などの仕事がなくなり、稼ぐ手段が減少したにもかかわらず、この支援は生活補助ではなく、演奏活動を継続していけるように全額ではない経費の補助を名目としているからで、申請者本人は本来払うはずだった金額よりかなり少なくなるのですが、支出は多少あるという仕組みです。


逆に言えば、コロナ禍で収入が減り、今までやっていた活動が収縮、予算を抑えてやらなければいけなくなったと考えると、文化庁の補助によって今まで通り、いや申請次第では今まで行っていた活動よりさらに充実したものができるかもしれない魅力的な支援だと筆者は思います。


このコロナ禍で配信を始めた方もたくさんおられると思いますが、特に動画配信・オンライン演奏会などを行いたい場合、配信する音質・画質などクオリティの高いものを提供するための機材が必要となってきます。


今まで高くて購入できなかった機材がこの支援によって購入できるんです!!


支援事業は様々な活動が対象なので全てはあげれませんのでこちらに文化庁ホームぺージを掲載しますので各自ご覧になっていただき、今回はこの支援事業で対象となる10万円以下の機材を紹介していきます。



注:今から掲載する情報はあくまで例えなので必ずしも支援事業で採用されるかは申請者様の力量次第です。そしてご紹介する機材はあくまで個人で配信するために必要最低限のものを紹介していますのでプロ並の機材を揃えれるわけではありませんのでご了承ください。



配信に必要な機材紹介

撮影用カメラ


まずは配信するために必必要なのは映像機材です。

今ではiPhoneなど携帯でも4K映像を綺麗な画質で撮影できるので携帯で代用は可能です。

暗所に弱かったり、ズーム機能がそこまで高品質でなかったりするのでカメラを購入することをオススメします。


ビデオカメラ(ハンディーカム)



YouTubeでも使用している人も多いビデオカメラ、ズーム機能が優秀で手ぶれ補正も優秀なのでこれ一つ持っていれば動画はなんでも撮れます。

今では10万円以下で4k映像可能のものがでています。

ソニー FDR AX 45

パナソニック VZX990M


FULL HD対応ビデオカメラなら安価な値段で販売されているのでマルチカメラにするために複数台購入もいいかもしれません。


ミラーレス一眼カメラ


ビデオカメラ同様おすすめできるのが写真撮影も綺麗に撮れるミラーレス一眼カメラです。

たくさんの種類はあり、メーカーによって色が違ったりするので好みが分かれますが、特にオススメなのが高級コンパクトデジカメの分類に入るVlog撮影でも重宝できるソニーZV1です。

YouTubeなど動画配信で活躍できます、外でVlogとして撮りたい場合、モフモフ付きで手ぶれ補正も良いのでオススメです。


パソコン



配信や動画編集するために必要になってくるのがパソコンです。


高性能なパソコンになってくると10万円以上するのですが、最近発売されたApple社Mac Miniが一番安いモデルでも4k動画編集もできてしまうコストパフォーマンス最強な品で、タブレット端末でも編集や配信は可能ですが、端末への負荷や拡張性を考えるとパソコンは必須です。


Apple Mac Mini メモリ8GB ストレージ256GB


このMac Miniにはディスプレイがついていないので別途購入する必要があり、今後4kが普通になってくることを考慮して4kディスプレイを購入することをオススメします。


HP モニター 27インチ 4kディスプレイ 

LG モニター 27インチ  4kディスプレイ


キーボードとマウスも各自で用意する必要があり、ここは純正のものを揃えても良いかもしれません、特にMagic Trackpadは直感的で使いやすいです。


アップル Magic Keyboard

アップル Magic TrackPad 2




マイク



今では携帯のカメラも良くなり練習風景など気軽に撮影できますが、配信するなら音質の良い音で撮りたいですよね、個人で聴くのには充分かもしれませんが品質を上げるためにも扱いは難しいですがダイナミックマイクやコンデンサーマイクを使ってみましょう。


オーストリア有名メーカーであるアーカーゲー、ケースやマイク用のマウントショック付いているのでお買い得なAKG C214

お手頃な価格で入門的コンデンサーマイクであるAudio Technica AT2020

ベルリンにある録音業界では知らない人いないNeumann社が出した入門モデル Neumann102

iPhoneなど携帯で気軽に綺麗に撮りたいと言う方にはShure MV88Aがオススメです。


マイクについて詳しく知りたい方は、元シンガポール交響楽団で現在フリーのチューバ奏者として活躍しながら、録音技師としても活躍している藤田さんYouTube解説動画をご覧ください。


注:マイクを扱うときは最新の注意を払ってください、特にファンタム電源を落とさずにマイクケーブルを抜いたりするのはやめましょう。

 



ヘッドフォン


録音した音源や撮影した動画を編集する際、録音中モニターするために大切なのがヘッドフォン。

Bluetoothのイヤフォンなどを使用されてる方はどうしても遅延が起きたり、音質が進化したとはいえまだヘッドフォンには追いついていないのでコード付きのヘッドフォンを購入しましょう!

モニターヘッドフォン/スタジオヘッドフォンは、モニターなどをするために作られているため比較的フラットな全ての音が聴くことができ編集作業に最適です。

Sony MDR7506

AKG K240


筆者はこちらのヘッドフォンを愛用しています。

Beyer Dynamic DT770 Pro


オーディオインターフェイス



コンデンサーマイクやダイナミックマイクは、マイク単体だけでは機能せず、+48v ファンタム電源と呼ばれる機構を備えたオーディオインターフェイスなどを使って音を録ることができます。
オーディオインターフェイスもたくさんの種類があり、各メーカーによって個性があり好みが分かれてきます。


まずは、普段録音をするときに何本のマイクを使用するかによって買うべきものが絞られてきますので、もしソロでしか録らないと言うときは1つしかついていないもので大丈夫だとは思いますが、ステレオ録音をしたりできないので最低でも2つのマイク端子を備えたものを選ぶのが無難です、そしてライブ配信などでエフェクトなどを気軽につけたいと言う方はミキサー機能付きのものを選ぶと良いでしょう。


Focuslite 2i2 3rd Gen.

Tascam 102i

Audient iD14


ライブ配信におすすめミキサー機能付き

Yamaha AG03


オーディオインターフェイス機能付きの録音機も普段本体で録音したり、マイクと繋げて録音もも可能で気軽に外に持ち運びたいひとにオススメです。

Zoom H4N Pro


DTM Driverさんと言う方が様々メーカーの音の違いを比較するために参考音源を掲載されているのでメーカーによってどう言うふうに音質が違うか、好みのメーカーを探すためにも一度聴いてみてください。


ビデオキャプチャデバイス




通常ビデオカメラや一眼カメラをパソコンに接続してもパソコンにカメラ映像を出力することができず、そのためにビデオキャプチャーデバイスというものが必要になります。

このコロナ禍でホームオフィスが増え、少しでも高画質でズームなどのオンライン会議をするために一眼カメラをWebカメラとして導入する人が増えた影響で各カメラメーカーが専用のソフトウェアを無料で出してビデオキャプチャデバイス不要で出力することが可能になりました。

(お使いのカメラ、もしくは購入予定のカメラがソフトウェアに」対応しているかは各メーカーサイトをご覧ください。先ほど紹介したソニーZV1は対応しています。)


4つまでのカメラを出力することができ、ボタン操作で簡単にプロのようなビデオ配信ができるBlackmagic Design社 Atem mini


ビデオキャプチャデバイス界では有名なElgatoの4k画質を出力することができるCam Link 4k  



マイク/カメラスタンドやケーブル類



様々な形、大きさがあるスタンド。
購入する際は、使用するカメラやマイクの重さに気をつけて購入するようにしてください。

マイクは意外と重いので安いスタンドを買ってしまうと倒れてしまったりするので重しなどを用意したり、金属の重めのスタンドを購入するなど気をつけてください。
K&M スタンドがオススメです。


音質に意外と影響を及ぼすケーブル類も安いものではなく、良いものを購入しましょう!

ケーブル類のオススメ記事を書いている音楽遊歩道


筆者はドイツメーカーのCordialを使用しています。



ライト



撮影するときに意外と重要なのは光です。

太陽がでていて自然光で撮影できることが一番最適なのですが、部屋・建物の中など暗い場所・曇り空での撮影では暗くなってしまい、カメラのISOなどを上げると画質が劣化してしまうのでライトで補ってあげることも大切です。

光をうまく操ることによっておしゃれな動画になったりもします。


Neewer リングライト

Neewer LEDビデオライト 


光の使い方を学べます。


DAWソフト/動画編集ソフト



多重録音や打ち込みなど音楽制作をするにあたって必要となってくるDAWソフト。
アップル社パソコンをお持ちの方は、無料でGaragebandが付いていたり、オーディオインターフェイスに無料で付属していることものもあります。
どのソフトがついてくるかもオーディオインターフェイス購入の目安にしてみてください。

Pro Tools

アップルの無料動画編集ソフトiMovieでも十分に編集はできますが、さらに上を目指したい方は買い切りタイプのFinal Cut Pro、有料版Premiere pro、無料版でも充実した機能があるDaVinci Resolveがオススメです。


申請して損はない!申請は大変で時間はかかるが未来に投資を…


簡単に文化庁支援事業で対象となる10万円以下の経費で購入できる動画配信機材を紹介しました。


紹介した意外にもたくさんの種類があるのであくまで参考程度ですが、何を買えば良いかわからない、ものすごく悩んでいる方に少しでもお役に立てると嬉しいです。

この支援事業の申請は、ややこしいらしく申請に時間がかかるみたいですが、全額ではないにしろ援助してもらうことができる(楽器の修理代、演奏会費用、マウスピースや楽譜なども経費の対象です)ので未来の自分への投資として取り組んでみてください。

それでは、Tschüß!!

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チューバ奏者 岸本拓也


          岸本拓也 / Takuya Kishimoto

ドイツの首都ベルリン在住。
日本の音大を卒業後、ドイツの音大で研鑽を積み、現在ジャーマンフィルムオーケストラ・バーベルスベルク首席テューバ奏者。

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