みなさん、こんばんは!
今世界でかなりの注目を集めている「コロナウイルス COVID-19」
ウイルスの一種ですが、人間の体のみならず、生活にも影響を与えようとしています…特に日本でフリーランスで活動している音楽家にも演奏会やレッスン、地方公演など仕事が中止になるという影響が出ています。
今回はチューバをテーマにしていませんが、よければご覧ください。
目次
コロナウイルスってなに…
まずは、コロナウイルスについて書きます。
毎日毎日この言葉を目に耳にしますが、実際どんなウイルスなのでしょうか…
ドイツでも最近この言葉は見ない日はないほどです。
発熱や上気道症状を引き起こすウイルスで、人に感染するものは6種類あることがわかっています。そのうちの2つは、中東呼吸器症候群(MERS)や重症急性呼吸器症候群(SARS)などの、重症化傾向のある疾患の原因ウイルスが含まれています。残り4種類のウイルスは、一般の風邪の原因の10〜15パーセント(流行きは35パーセント)の占めます。
厚生労働省ホームページより
普段の風邪の原因であるウイルスの一種みたいですね!
詳しくは、こちらの国立感染症研究所のページをごらんください。
コロナウイルスとは〜国立感染症研究所
2020年1月に明らかになった中国武漢市を発端に世界中に広がりつつある肺炎および新型コロナウイルス(名2019-nCoV)のことで、今回のはまだ記憶に新しいSARSなど同様新しく発見されたコロナウイルスです。
厚生労働省のこちらのページにQ&A方式でたくさんの情報が載っていますので、なにかあった際の連絡方法・対策・予防などぜひチェックしてください。
新型コロナウイルスに関するQ&A 厚生労働省
首相官邸のホームページでも新型コロナウイルスの情報を手に入れることができます。
新型コロナウイルス感染症に備えて〜首相官邸
そして、26日午後10時現在、中国や日本を含め、新型コロナウイルスに感染が確認されたのは世界で39国に上り、感染者は2262人です。
日本政府の対応は他国に比べ遅くありましたが、こういう情報を手に入れるさいは国の機関・病院などの医療機関からちゃんと調べるようにした方がいいと思います。
どんな症状が出る?感染が疑わしい場合どこに連絡すればいいの?
こちらは、厚生労働省ホームページから。
予防ばかりするのではなく、こういう知識を持っておくことも大切です。
風邪の症状や37.5度以上の発熱が4日以上続く場合、強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある場合には、最寄りの保健所などに設置される「帰国者・接触者相談センター」にお問い合わせください。
また、高齢者、糖尿病、心不全、呼吸器疾患(慢性閉塞性肺疾患など)の基礎疾患がある方や透析を受けている方、免疫抑制剤や抗がん剤などを用いている方で、これらの状態が2日程度続く場合は、帰国者・接触者相談センターに相談してください。
「帰国者・接触者相談センター」でご相談の結果、新型コロナウイルス感染の疑いのある場合には、「帰国者・接触者外来」を設置している医療機関をご案内します。「帰国者・接触者相談センター」は、感染が疑われる方から電話での相談を受けて、必要に応じて、帰国者・接触者外来へ確実に受診していただけるよう調整します。受診を勧められた医療機関を受診し、複数の医療機関を受診することは控えてください。
なお、これらの症状が上記の期間に満たない場合には、現時点では新型コロナウイルス感染症以外の病気の方が圧倒的に多い状況であり、インフルエンザ等の心配があるときには、通常と同様に、かかりつけ医等にご相談ください。
「帰国者・接触者相談センター」はすべての都道府県で設置しています。
詳しくは以下のURLからご覧いただけます。下記のホームページをご覧いただき、お問い合わせください。
厚生労働省ホームページより
音楽家にどんな影響が出ているのか…
新型コロナウイルスの感染を防ぐ対策の一つとして人がたくさん集まるところに行かないというのがありますが、大きなイベントなどが多数集まる人に感染しないようたくさんのイベントが中止や延期になっています。
そして、今日日本政府からこのような要請があったとニュースになりました。
首相、大規模なスポーツ・イベントを中止か延期など求める考え NHKニュースより
これにより今までも様々なイベントが中止などの決定を行なっていましたが、国、都道府県など国レベルでイベントが2週間ほど中止・延期になる可能性がさらに高くなっています。
スポーツとかだけでしょ、音楽家には関係ないよと思われた方。
残念ながら、演奏会など多数の観客が集まるので主催者側、事業主がキャンセルするということが起きています。
自主公演など演奏者自身が主催の場合、延期などの処置も可能だと思いますし、ホール代などそのための費用が返却されない場合など困りますが、フリーランスなどプロ音楽家たちは、主催者に雇われて演奏した報酬としてお金をもらい生活をしています。すでにプロオーケストラなど会社に就職している方は仕事が中止になっても給料が支払われないことがありませんが、一つ一つの演奏会やレッスンで契約して仕事をしているフリーランスは、仕事が中止されれば、報酬が払われることはないので本当に死活問題となっています…。
(ここはバイトや普通の職業と変わらないのですが、一応書いて起きます)
前もって契約書にサインし、契約書の項目に中止や延期が行われた場合報酬の」何パーセントを支払うなどが明記されていれば良いのですが、こういうことは残念ながら日本では稀です。
音楽を仕事としているものにとって生きるか死ぬかという問題にもなりかねないこの新型コロナウイルスの影響、もちろん演奏側のみならず、聴く観客側もせっかくの演奏会・レッスンの機会が失われるということにもなります。
今できることを考えることが大切
なぜ中止にするんだ、生活できないだろうなど文句を垂れているだけでは何も起きません。
2011年の東日本大震災があったときも数多くの演奏会や仕事が中止となったことでしょう。こういうことは頻繁にではありませんが、稀に起こります。
こういう不測の事態が起きた時にどのように活動すべきか今考える時だと思います。
ここに何個か具体例をあげてみます!
・演奏会中止をせずに、プロ野球が無観客試合をするように無観客で演奏会を行い、その様子をチケット購入者に限定公開で生配信する。
2011年の大震災のときは今ほどYouTubeなど気軽にだれでも生配信できる環境は整ってなかったと思いますが、今では様々なインターネット媒体で配信を行うこともできます。
チケット購入者でネット環境がない場合は払い戻ししないといけませんが、こういう方法も今の世の中ありなのではないでしょうか。
・契約書などを作成してもらう、する
先ほども書きましたが、日本でフリーランスで雇われている場合、契約書を書かない(書けない、知らないに近いかもしれません)ことがほとんどです。
私が住んでいるドイツでは、仕事がきた場合、契約書(仕事内容、報酬内容、補足事項など)を作るのが主流。
なぜなら、電話など口約束の場合「そんなこと言った覚えはない」と言われたらおしまいです、なのでしっかりと紙に残すことがほとんどなのです。
契約書を作ることによって両方に責任が生まれ、お互い仕事をやりきるという約束の意味もありますし、雇われる側を守るための手段でもあります。
その際、中止などがあった場合の保証なども相談し、明記しておく必要もあります。
中止にするのは主催者側の問題で雇われる側の問題ではなく、払えないという主張も一応理解できますが、そのために準備などをしてきた雇われ側にも失礼ですし、払わないということもおかしいと思います。
・イベント中止などのための保険に入る
日本で音楽家のためのこういう保険が存在するのかわからないのですが、ドイツでは不測の事態でイベントなどが中止や延期になった場合、保証してくれる保険「Ausfallversicherung」というものがあります。
日本の保険会社、興行主がこういう保険を提供しているかは分かりませんが、今後のために調べておく必要があるかもしれません。
備えあれば憂いなし
長々と書きましたが、ネガティブに考えてもよくはならないので今後のため、そして未来の音楽家のためにも今生きている・活動している私たちが考えて行動・発信しておく必要があると思います。
このブログを見て思ったことや思いついたことなどあれば、コメント、ツイッターにリツイートなど大歓迎ですので、みなさんの意見を聞かせてください。
最後に、しっかり睡眠をとって、換気をし、食事をとり、運動などを軽くして体調管理にみなさんお気をつけください。
それでは、Tschüß!!